kikuhime2019

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 大分県佐伯市は、江戸時代より佐伯藩城下として栄えた町。
佐伯藩弁財天様参り「菊姫行列」は、船頭町・大日寺に伝わる「菊姫伝説」を元に、
大日寺門前 京町通りから佐伯城 櫓門へと辿る、春の夜の幻想的なお祭りです。

2009年、「菊姫伝説」を地域の町おこしにと、地元住民とボランティア団体が
実行委員会を結成。さいき春まつりにおいて披露したのが始まりです。
200年の時を隔て、満開の桜の下、竹灯の揺らめく明かりの中に再現された菊姫行列は、
多くの方を魅了しました。

菊姫行列実行委員会では、皆様の支援と協力を頂きながら、末長く活動していく所存です。
興味のある方は、お気軽にご連絡ください。どうぞよろしくお願い申し上げます。

                佐伯藩弁財天様参り「菊姫行列」実行委員会





2010年2月19日金曜日

2010年 菊姫様公募。

2010年 さいき春まつりにて「菊姫行列」開催!
これに伴い、二代目・菊姫さま を市報にて公募しました。

 file:///Users/someyahiroko/Desktop/02.pdf

現在、公募は既に締め切りましたが、
多数の応募をいただきありがとうございます。

2月23日、実行委員会により佐伯市役所にて、
厳選なる審査の上、二代目菊姫さまが決定します。

2009年 菊姫行列 メディア情報

 2009年 菊姫行列の模様を紹介していただいたメディアの
ホームページをご紹介します。

各メディアの皆様、ありがとうございます ^_^

□KBCラジオ「ブギウギラジオ/好いちょるけん大分県」にて紹介(九州朝日放送)
http://www.kbc.co.jp/oita/boogie-woogie/001756.html

□佐伯藩の菊姫さま・・・(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090128-945713/news/20090407-OYT1T00717.htm

□佐伯の菊姫行列がDVDに(YOMIURI ONLINE)
http://kyushu.yomiuri.co.jp/entame/topics/0907/to_09070901.htm

菊姫伝説とは?

□佐伯市の伝説紹介(佐伯市)より
http://www.saiki.tv/~p360/densetu.html

『菊姫伝説』
今からおよそ二百年前、佐伯藩の家老に、18になる菊姫というむすめがいた。町なかを通る菊姫を見かけると、若侍たちは、「あれが、うわさにきく菊姫か。 美しいのう。」「ああいう姫をよめにしたいものじゃ。」と、だれもがよめにほしがるはど美しいむすめであった。家老夫婦も、美しい菊姫によいむこがはやく みつかればよいがと願っていた。

ところがどうしたことか、あるとき、菊姫の美しい顔にふきでものが出はじめた。はじめはひとつだけだったのが、だんだんと黒く広がっていった。やかて右のほおはふきでものでいっぱいになり、見るもいたましい顔になってしまった。

菊姫は部屋にとじこもったきり、外に出ようともしなくなった。家老夫婦は、むすめの美しさをとりもどそうとあちこちの医者をたずねてまわったが、さっぱりききめはなかった。そのうち、菊姫はだんだんとやせおとろえていった。
そんな日がつづいたのち、菊姫のへやから、お経を読む声が聞こえてくるようになった。

ある朝のこと、いっしんにお経を読みあげている菊姫の目の前を、ひとすじの光がさっと横切ったかと思うと、重々しい声がひびいた。

「おまえの病気は、大日寺の弁財天においのりすれば直るであろう。」
 菊姫は、このお告げを信じた。さっそく大日寺にいくと、竹やぶにかこまれた境内は、人気もなくしずまりかえっていた。本堂のうらの弁財天をまつってあるお堂に入ると、菊姫は一心に祈りはじめた。
「弁財天様、わたくしをあわれとおぼしめして、どうかもとどおりの顔にしてくださいませこの日から、菊姫は21日間の願かけに入った。
雨の日も風の日も、菊姫はいっしんにいのりつづけた。
やがて、21日めの日がやってきた。菊姫は、朝からお告げにのぞみをかけていのりつづけた。昼がすぎ、夜になった。
うしみつどき(午前2時ごろ)になろうかというころだ。一本のろうそくだけのうす暗いお堂に、目もくらむような強い光がきらめいた。と思うと、弁財天のうしろから、らんらんと目をかがやかした大蛇が、まっ赤なほのおをはきながら菊姫におどりかかってきた。
「ああ、弁財天様、おたすけくだされ。」にげるまもなく、菊姫はその場にきぜつしてしまった。

つぎの朝、お堂の中にたおれている菊姫を、家来たちがみつけた。ふしぎなことに菊姫の顔からは、あのみにくいふきでものが、あとかたもなく消えていた。家来たちは、大声で菊姫をゆりおこした。
「姫様、あなたはもとの美しいお顔におなりですぞ。」
この話が城中に伝わり、町じゅうに広がると、弁財天のご利益を受けて美しくなりたいと願うむすめたちのお参りがひきもきらなかったという。